実際に自分が背負ってきたもの
意図して異なる3種類の仕事を経験してきました。存在しなかった事業をつくること、ひとつのプログラムに最後まで責任を負うこと、そして買い手側として案件に向き合うこと。これらは同じ能力ではなく、私にはその3つすべてが必要でした。
構築
白紙から初受注まで、グローバル・ロボティクス事業を立ち上げる
横河電機株式会社 · スマートマニュファクチャリング事業開発 · 東京 · 2020–2024
当時、横河電機にロボティクス事業はありませんでした。それを生み出したグローバル事業計画 — 価値提案、参入の切り口(プラント点検ロボット)、そして売上計画 — を私が執筆し、その後4年をかけて計画を現実にしました。プラットフォーム、パートナー、案件、そして最初の有償顧客までを含めてです。
- Robot Management Core(フリート管理とデータ文脈化)のMVPから商用化までを主導。インドの開発者、シンガポールと米国のロボティクスエンジニア、日本の意思決定者をつなぎ、経営層のスポンサーシップのもとで推進しました。
- ロボット・ドローン・ソリューション企業6社以上のパートナーネットワークを構築:Boston Dynamics、ANYbotics、三菱重工業、ExRobotics、Taurob、SENSYN。Boston Dynamics経営陣が求めた日本・東南アジア・中東向け事業計画の策定も含みます。
- Petronas向けRaaSの技術評価PoCを主導し、成功裏に完了。Petronasから採用の口頭合意を得ました。ステージ5評価(セキュリティ、統合、共創、サポート体制、補修部品、物流)のスコープ策定も担当。
- 日本初のロボティクス案件を自ら受注 — 東京電力パワーグリッドより7拠点・16日間の¥20.2MのPoC案件、および関連する¥3.7Mの受注。
- RMCおよびPIAソリューションの商用化により、横河グループ Best Performance Award(2024年)を受賞。
遂行
AI制御プログラムに対するエンドツーエンドの責任
横河デジタル株式会社 · AIプロダクトリード/プログラムマネージャー · 東京 · 2024–現在
ここでの前進は規模ではなく、責任の種類です。事業開発は多くの案件を追いますが、契約後に起きることへの説明責任は負いません。この役割はその逆です。ひとつのプログラムについて、ロードマップ、ガバナンス、KPI、チーム、そして顧客との関係のすべてに、遂行の最後まで私の名前がかかっています。
- UAEの国営石油・ガス会社向けに、セパレータの液面変動を抑制するAI制御モデル — プラント同定、モデル設計、技術提案まで。
- AIP5変革プログラムのもとで、ロードマップ、ガバナンス、KPI、ダッシュボード、オンボーディング、チェンジマネジメントを一貫して担当。
- 日本・UAE・シンガポールにまたがる部門横断チームを統括。
- AI制御サービス/FKDPPの教育コンテンツを構築 — サービス紹介、事例集、FAQ、営業プロセス、ロールプレイ教材。
取引
米国製造業M&Aにおけるバイサイド分析
プロジェクトベース、日本の製造業グループ向け · 米国ロワーミドルマーケットの産業企業 · 現在
米国の製造業 — 機械加工、板金加工、ワイヤーハーネス、制御機器、産業流通 — を対象とする進行中の買収パイプラインで、バリュエーションと設備評価を担当しています。その多くは、60代・70代のオーナーによる事業承継案件です。
- 設備評価モデルを構築:製造年、保守状況、稼働状況、設置環境から実効年齢と故障リスクを導き、そこから説明可能な買収価格を算出します。
- 正常収益力とオーナー報酬の適正化分析 — 事業が生む利益と、引退するオーナーが自らに支払っていた額とを切り分けます。
- SBA 7(a)/504ローン、売主ファイナンス、不動産担保の銀行融資による資金調達ストラクチャー。OEM契約をそのまま承継する必要がある場合の、事業譲渡と株式譲渡の判断も含みます。
- 複数州にまたがるパイプラインについて、案件管理表とGO/NO-GO判断の記録を維持。
対象企業名、評価額、取引相手は機密情報のため、意図的に記載していません。